ギオのトネ (გიოს თონე)

地下鉄ヴァルケティリ駅から南に徒歩10分の場所にあるパン屋。シダ・カルトリ地方のナズキ(所謂「普通」のナズキ)のみならずカヘティ風ナズキ(კახური ნაზუქი)も販売する珍しいお店だ(以下、この記事で単に「ナズキ」と記す場合はシダ・カルトリ地方のナズキを指すことにする)。当店のナズキは三角形で中にはレーズンが大量に入っており満足感は高い。おそらく四角形の生地にレーズンを乗せた後に対角線上に折りたたんで焼いているのだろうか。生地にはしっかり味がついており、その香ばしさはマリナのナズキNo. 62を彷彿とさせる。筆者の主観では、トビリシで売られているナズキのうちスラミの典型的なナズキに最も味が近いのは当店のナズキだ。

Gio's Tone's nazuki

カヘティ風ナズキはカヘティ地方で作られているパンで、同じナズキという名を冠するもののシダ・カルトリ地方のナズキとは全くの別物だ。カヘティ風ナズキにはみじん切りの玉ねぎを砂糖とカヘティ油(カヘティ地方で伝統的に作られている未精製のひまわり油)と一緒に炒めた餡が入っており、当店では外側はかなりカリカリに焼き上げられている。筆者にとっては玉ねぎと砂糖を混ぜて餡を作るという発想自体が奇抜だったが、食べてみるとクセになるおいしさがあった。カヘティ風ナズキはカヘティ地方出身の友人でさえ存在を知らない人がいるほど珍しい一品なので、見つけた際にはぜひ試してみていただきたい。

Gio's Tone's Kakhetian nazuki

トビリシにいながら東西ジョージアのナズキを両方味わえる珍しい場所、それが「ギオのトネ」だ。2025年5月時点でナズキが4ラリ、カヘティ風ナズキが3ラリ。筆者が訪れた15時頃にはカヘティ風ナズキは一つしか残っていなかったので、両方味わいたい方はそれよりも早い時間帯に行くといいかもしれない。路上停車スペースあり。

Nazuki and Kakhetian nazuki at Gio's tone

🗺️ https://maps.app.goo.gl/U8nMfHiiKSBiEfTT8

Gio's Tone